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ドライバー採用のポイント!Indeedで応募者を増やす秘訣

ドライバー採用はなぜ難しいのか?本記事では、ドライバー不足の原因を解説し、Indeedを活用して応募者を増やす方法を徹底解説します。効率的なドライバー採用のポイントを押さえて、採用成功へつなげましょう!

深刻化するドライバー不足!その原因とは?

近年、物流業界では「人が入ってこない」「求人を出しても応募がない」といった声が多く聞かれます。特に中小規模の運送会社にとって、ドライバー採用の難しさは年々深刻になってきています。

そこでまずは、なぜ今これほどまでに人が集まりにくくなっているのか、その背景を整理しながら、今後の採用活動にどのように取り組んでいけばよいかを一緒に考えていきましょう。

トラックドライバーの有効求人倍率

トラックドライバーの有効求人倍率は、令和7年5月時点で2.46倍。これは、全産業平均の約1.05倍を大きく上回っています。

つまり、1人の求職者に対して複数の企業が取り合いをしている状態で、人手不足が深刻な状況にあることが分かります。

(参考:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和7年5月分)」

2024年問題とEC需要の増加

2024年4月から適用された「働き方改革関連法」により、トラックドライバーの時間外労働は年間960時間までと制限されました。これがいわゆる「2024年問題」です。

この規制により、ドライバー1人あたりが運べる荷物の量や距離が減少する一方で、EC市場の拡大により物流量は増え続けています。 輸送ニーズは伸びるのに、人も時間も足りない──まさに「板挟み」の状態です。

この状況を打開するには、現場の働き方を見直し、効率化を進めながら、採用面でも戦略的に動くことが求められます

労働時間や給与水準の問題

トラック運転者の年間労働時間

厚生労働省「令和6年 賃金構造基本統計調査」

トラック運転者の年間収入額

厚生労働省「令和6年 賃金構造基本統計調査」

(出典:厚生労働省「自動車運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイト」)

働き方改革により残業時間は制限されましたが、実際のところドライバー業務は長時間になりやすく、給与水準も決して高いとは言えません

たとえば、厚生労働省のデータでは、トラックドライバーの年間労働時間は全産業平均より約1.2倍長く、年収は約1割低い水準です。

特に若い世代にとって、「きついのに割に合わない」と感じられてしまうことが、応募につながらない大きな要因のひとつです。

そのため、物流の適正化・生産性向上に向けた対策や、給与・福利厚生の見直しが求められています

高齢化と女性の働きにくさ

(出典:国土交通省「トラック運送業の現状等について」)

トラック業界では、従業員の高齢化が進んでおり、国土交通省の調査では40〜54歳のドライバーが全体の約45%を占めています。一方で、29歳以下の若年層はわずか10%未満。新たな人材がなかなか入ってこない構造になっており、将来的な人手不足への不安は高まる一方です。

また、女性ドライバーの割合も非常に少なく、全体の2.5%程度にとどまっています。その背景には、大型免許取得のハードルや体力面への不安だけでなく、「働きづらさ」の問題があります。

たとえば、トラック業務では出発時間や到着時間が日によって異なり、拘束時間が長くなりやすい傾向があります。そのため、家庭との両立を考える方や、ワークライフバランスを重視する方にとっては敬遠されやすい業界でもあります。

こうした課題に対応するためには、時短勤務制度の導入や、シフトの柔軟化、女性専用の休憩室やトイレの設置といった「働きやすい環境づくり」が重要になります。

また、「普通免許からでも応募可」「資格取得支援制度あり」など、間口を広げる求人設計も、これからの採用成功に向けた大きなポイントとなるでしょう。

ドライバー採用単価を抑えるには?

ドライバー採用において、単価を抑えることは企業にとって重要な課題です。採用にかかるコストが高騰する中で、効率よく応募者を集め、無駄な費用を削減するための方法を見ていきましょう。

ドライバーの中途採用単価の現状

ドライバーの人手不足が続く中、採用にかかるコストも年々高くなってきています。

株式会社マイナビの2025年の調査によると、運輸・交通・物流・倉庫業界で中途採用1人あたりにかかる求人広告費は平均で43.1万円とされています。これは全職種の平均(37.0万円)と比べても高い水準です。

さらに、前年(2024年)は同じく1人あたり30.5万円(全職種平均は38.5万円)でしたので、わずか1年で10万円以上も増えている計算になります。

「2024年問題」による労働時間制限や、EC需要の拡大などの影響もあり、今後も採用単価は上昇していくことが予想されます。

(参考:株式会社マイナビ「中途採用状況調査2024年版(2023年実績)」

(参考:株式会社マイナビ「中途採用状況調査2025年版(2024年実績)」

コスト削減のために

採用コストを抑えるためには、自社の魅力を効果的にアピールし、応募者を増やす必要があります。そのためには、求人サイトの運用が重要なポイントとなります。

求人サイトは、数多くの求職者にアプローチできる有効なツールですが、ただ闇雲に利用するだけでは、思うような成果を得られない可能性があります。

ドライバー採用を成功させるためには、求職者の視点に立ち、彼らが求める情報を的確に提供することが重要です。

次の章では、数ある求人サイトの中でも、特に利用者が多い「Indeed」に焦点を当て、応募者を増やすための具体的な方法を紹介します。

Indeedを活用して応募者を増やす方法

現在、多くの採用担当者がIndeedを活用して採用活動を行っています。Indeedは世界最大級の求人プラットフォームで、ドライバー職を探している求職者にも広く利用されています。特に人手不足が深刻な運送業界においては、Indeedを有効活用することで、採用効率を大きく高めることが可能です。

この章では、Indeedでの採用成功につながる実践的なポイントを、中小運送会社の採用担当者様向けに分かりやすく解説していきます。

求職者の求める情報を充実させる

求職者は、「自分に合った職場かどうか」を判断するために、求人情報の細かな部分までよく見ています。特にドライバー職では、「勤務時間・休日」「給与」「仕事内容」「未経験へのサポート体制」など、リアルで具体的な情報を丁寧に掲載することが応募率を左右します。

職種名の工夫

職種名は最初に表示される重要な情報です。具体的でイメージしやすい名称にすることで、クリック率が上がります。

△ イマイチな例:

配送ドライバー

…何をどこへ運ぶかが分からず、自分に合う仕事か判断できません。

〇 良い例:

【年休120日】食品配送4tドライバー(センター間)
【普通免許で応募OK】宅配便ドライバー(個人宅向け)
【女性ドライバー活躍中】近距離ルート配送ドライバー

‥‥‥運ぶものや休日、必要資格などを明記することで、求職者が自分ごととして受け取りやすくなります。「女性ドライバー活躍中」などの記載は、性別問わず応募しやすい雰囲気を作るためにも有効です。

仕事内容は具体的に

仕事内容がイメージできるように、1日の流れや配送先、荷物の内容、使用車両、積み下ろし方法などを丁寧に記載しましょう。写真があるとより効果的です。

△ イマイチな例:

食品配送業務です。
近距離配送で長時間の運転はありません。
決まったルートなので未経験の方でも大丈夫です。

〇 良い例:

【仕事内容】
● 4tトラックで常温食品(レトルト・お菓子・調味料など)を配送
● 静岡県西部(浜松・磐田など)へのセンター間配送
● カート・パレット・パワーゲート使用で、体への負担少なめ

【1日の流れ】
08:00 出勤・点検
09:00 積み込み
10:00~16:30 配送(5~6件)※途中休憩あり
17:00~18:00 清掃・事務処理

‥‥‥未経験や女性も安心できる環境であることを自然に伝えるのがポイントです。

休日・労働時間の明記

求職者の関心が高い項目です。年間休日数・残業・休暇制度などを明確に記載しましょう。働きやすさを伝える情報は、応募意欲に直結します。

△ イマイチな例:

シフト制

〇 良い例:

【勤務時間】
10:00~19:00(実働8時間・休憩1時間)
残業:月平均20時間(1分単位で残業代全額支給)
時短勤務・フレックス制度あり

【休日・休暇】
年間休日111日/週休2日(土日休み※月1~2回土曜出勤)
育児・産前産後休暇制度あり(2024年度取得実績〇名)
有給取得率70%以上/長期休暇取得実績あり

‥‥‥女性ドライバーの採用を狙う場合、「産休・育休制度の取得実績」や「子育て中のドライバーの在籍状況」などは強い訴求ポイントになります。

給与・待遇は具体的に

求職者は他社と比較するため、給与条件は明確に記載しましょう。固定残業代の記載漏れはトラブルの原因になるため要注意です。また、単に高い給料を提示しても、「過酷な労働環境だからか?」と避けられてしまうことも。年代別の年収例や、昇給例、歩合制などについても詳しく記載することで、求職者がイメージしやすいようにします。

△ イマイチな例:

当社規定による

〇 良い例:

月給25万~40万円+賞与年2回+各種手当
(固定残業代40時間分/6~8万円を含む。超過分別途支給)

・昇給年1回(4月)
・賞与年2回(7月・12月)※ 前年度実績:平均4.0ヶ月分

【手当】無事故手当・家族手当・休日出勤手当

【年収例】
入社1年目:年収350万円〜(未経験)
入社5年目:年収450万円〜
入社10年目:年収550万円〜

‥‥‥経験年数ごとの年収例を提示することで、キャリアアップを重視する若者は将来のキャリアプランを描きやすくなります。

研修制度・資格支援制度の明示

未経験者や若年層の応募を増やすには、「育成する体制がある」ことのアピールが不可欠です。制度内容を具体的に記載しましょう。

△ イマイチな例:

研修制度あり

〇 良い例:

【求めている人材】
※要普通自動車免許

<未経験者大歓迎!>
飲食店や工場勤務など、異業種からの転職者の方が多く活躍してくれています!

【入社後の流れ】
まずは中型免許の取得を目指します。その間の給料もしっかり支給されるので安心◎
免許が取れたら2週間~1か月程度、先輩社員と一緒に行動し、少しずつ業務を覚えていただきます。

<資格取得支援制度あり>
・中型免許:取得費用補助あり(社内規定による)
・フォークリフト免許:全額会社負担
働きながらどんどんスキルアップできる会社です◎

<女性ドライバー活躍中>
体力に自信がない方でも安心して働けるよう、荷物の積み下ろし作業の負担を軽減するための研修や、身体の負担を軽減する運転姿勢・動作を学ぶ研修などを実施しています。

…「未経験でも育てる体制がある」「女性でも安心して働ける環境が整っている」と伝えることで、応募の幅が広がります。

ターゲットに響く「キーワード選定」のポイント

求人広告を多くの求職者に見てもらうためには、仕事内容だけでなく、求職者が検索しやすい「キーワード」を戦略的に取り入れることが重要です。特に、若年層や女性など特定の層を採用したい場合は、それぞれのニーズに合わせた言葉を盛り込むことで、検索にヒットしやすくなり、応募につながる可能性が高まります。

【若年層が関心を持ちやすいキーワード例】

  • 未経験者歓迎
  • 第二新卒歓迎
  • 学歴不問
  • フリーター歓迎
  • 若手活躍中
  • 研修制度充実
  • 資格取得支援
  • キャリアアップ
  • 成長できる環境
  • 正社員登用あり
  • 独立支援
  • 週休2日制
  • 土日祝休み
  • 年間休日120日以上
  • 残業なし・残業月20時間以内
  • プライベート充実
  • 高収入/月収30万円以上
  • 賞与あり
  • 交通費支給
  • 車通勤OK/バイク通勤OK
  • 服装自由/髪型自由

【女性が検索しやすいキーワード例】

  • 女性ドライバー活躍中
  • 主婦(夫)歓迎
  • 子育て支援
  • 育児休暇取得実績あり
  • 産休・育休制度
  • 時短勤務
  • フレックスタイム制度
  • 残業少なめ
  • ワークライフバランス
  • 働きやすい環境
  • サポート体制充実
  • ブランクOK
  • 軽作業
  • AT限定OK

キーワードは「羅列」ではなく「戦略的」に使う

ただし、人気のキーワードをやみくもに並べるだけでは逆効果です。重要なのは、「自社で長く活躍してくれる人物像」を明確にし、その人物がどのような言葉で仕事を探すかを想像してキーワードを選定することです。

例えば、「若手を育てて長く働いてもらいたい」のであれば、「未経験歓迎」「研修制度あり」「キャリアアップ」などを強調すると効果的です。求職者の検索意図に寄り添った表現を心がけましょう。

Indeedで求人を上位表示させる4つのコツ

Indeedには多くの求人情報が掲載されているため、放っておくと自社の求人が他社に埋もれてしまうことも。そこで、自社の求人を上位に表示させ、より多くの求職者に見つけてもらうための基本対策をご紹介します。

Indeedで求人を上位表示させるコツ

  1. 求人情報の内容を充実させる
    前述の通り、仕事内容・条件・働き方などの情報を具体的かつ丁寧に記載することが重要です。求職者が安心して応募できるよう、「どんな仕事で、どんな人に向いているか」が分かる内容にしましょう。
  2. キーワードを効果的に盛り込む
    検索されやすいキーワード(職種名、勤務条件、待遇など)を自然に文章内へ組み込むことで、Indeedの検索結果に表示されやすくなります。
  3. 定期的に求人を更新する
    Indeedは新しく投稿・更新された求人を優先的に表示する傾向があります。そのため、月に1回程度、求人情報の見直しや微修正を行い、情報を常に最新の状態に保つことが大切です。
  4. 有料掲載を活用する
    Indeedには無料と有料の掲載プランがあります。有料広告を活用することで、ターゲット層に優先的に表示される仕組みがあり、応募数を増やしたい時や早急な採用が必要な場面では非常に有効です。

▼詳しくはこちらの記事で解説しています:

まとめ

この記事では、年々深刻化しているドライバー不足の背景と、その課題に立ち向かうための具体的な採用戦略として、Indeedを活用した方法をご紹介しました。

ドライバー不足は、「2024年問題」やEC需要の急増、さらに若年層・女性の定着率の低さといった複数の要因が絡み合って起きている構造的な課題です。採用単価が年々上昇するなかで、限られた予算でも成果を出すには、媒体を「使いこなす視点」が欠かせません。

特にIndeedでは、ただ求人を出すだけでは効果が出にくくなっています。応募を増やすには、

  • 求職者の知りたい情報(仕事内容、働き方、給与、研修制度など)を具体的に書くこと
  • 「未経験歓迎」「女性ドライバー活躍中」など、ターゲットに刺さるキーワードを適切に盛り込むこと
  • 求人が埋もれないよう、定期的に情報を更新すること

といった工夫が欠かせません。

とはいえ、「やるべきことは分かっても、実際の求人原稿作成や運用まで手が回らない…」という方も多いのではないでしょうか。

そんなときは、ぜひ私たちにご相談ください。貴社のご状況や採用ターゲットを丁寧にヒアリングしたうえで、応募数・採用数を最大化するための戦略立案から原稿作成、運用まで一貫してご支援いたします。

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