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建設業の求人、応募が来ない…Indeedで人材確保する秘訣

「建設業は求人を出しても人が来ない‥‥‥」その原因と対策を解説!Indeedを活用した人材確保の秘訣や求人作成のコツを紹介します。

求人に応募が来ない原因【建設業の現状】

「求人を出しても応募が来ない」――そんな悩みを抱える建設業の企業は少なくありません。人手不足が深刻化する中で、採用が思うように進まないのは、決して珍しいことではないのです。

まずは、なぜこうした状況が起きているのか、建設業界全体の現状を正しく把握することが重要です。

次項で厚生労働省のデータをもとに、有効求人倍率の推移から採用難の背景を見ていきましょう。

厚生労働省のデータから見る有効求人倍率の推移

厚生労働省が発表している「一般職業紹介状況」によると、建設業の有効求人倍率は近年高止まりしており、全産業平均を大きく上回っています。

有効求人有効求職有効求人倍率
全職業計1,359,7541,164,3071.17
建設・採掘(全体)従事者113,07620,4065.54
建設設躯体工事従事者19,4432,3468.29
建設従事者(建設躯体工事従事者を除く)30,9986,2414.97
電気工事従事者20,6665,4193.81
土木作業従事者41,6386,3356.57
採掘従事者331655.09
スクロールできます

(参考:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和7年6月分)について」)

令和7年6月のデータでは、有効求人倍率は5.54倍。つまり、約5社の企業が1人の求職者を奪い合っている状況です。

なぜここまで人手不足が進んでしまっているのか‥‥‥。もちろん、少子高齢化の影響は多大ですが、それはどの業界も同じ。建設業は2011年の東日本大震災復興に伴う経済対策や、2021年の東京オリンピック関連などの影響で、需要が増えてきました。さらに、近年では大阪万博やリニア中央新幹線、高齢者施設の整備などに関連して、多くの工事需要が発生し、求人ニーズが一段と高まっていました。今後も施設の維持・修繕やインフラ更新など、継続的な需要が見込まれます。

また、こういった社会的背景の他にも、業界特有の問題が潜んでいます。

若者離れを招く3Kとキャリアアップできないイメージ

建設業の人材不足の大きな原因の一つに、若者の建設業離れが挙げられます。

かつて建設業は「きつい」「汚い」「危険」の3Kのイメージが強く、若者にとって魅力的な職業とは言えませんでした。近年では、労働環境の改善やイメージアップの取り組みが進められていますが、依然として若者からの敬遠は根強いのが現状です。

また、キャリアアップの道筋が不明瞭なことも若者離れの一因となっています。建設業は、“現場”で働く体力勝負の仕事…といったイメージがあり、長期的なキャリア形成ができないのでは?と不安を抱く若者も多いでしょう。そのため、将来の展望が描きにくく、キャリアアップを重視する傾向にある若者は敬遠してしまいます。

求人内容に魅力が足りない

求人内容に魅力が足りないことも、応募が来ない原因の一つとして考えられます。

給与や休日などの待遇面はもちろんのこと、仕事内容や会社の雰囲気、将来のキャリアパスなど、求職者が知りたい情報は多岐にわたります。

しかし、建設会社の求人情報には、これらの情報が十分に記載されていない場合が多くあります。そのため、求職者は「どんな仕事をするのか」「どんな会社なのか」がわからず、応募に踏み切れないのです。

建設業におすすめの求人サイト:Indeedの魅力とは?

人材不足をどう解消し、現場を支える人材を確保していくか——。その第一歩は、「どこに求人を掲載するか」という媒体選びにあります。

数ある求人媒体の中でも、今おすすめしたいのが「Indeed(インディード)」です。

Indeedは現在、多くの求職者が仕事探しの際に真っ先に利用する「求人プラットフォーム」となっており、幅広い年齢層に活用されています。

特に注目すべきなのは、IndeedがGoogleやYahoo!などの検索結果と連動している点です。

たとえば「現場作業員 求人」「重機オペレーター 求人」と検索すると、検索結果の上位にIndeedの求人ページが表示されることが多く(※2025年11月現在)、これは他の媒体にはない強みです。

最近は、若い世代を中心に「〇〇(職種) 求人」と検索サイトから直接仕事を探す人が増えているため、こうした検索性に優れた媒体を使うことが、応募を集めるうえで非常に重要です。

求人を出してもなかなか応募が来ない‥‥‥とお悩みの場合、まずはこうした媒体の特性を理解し、求職者の探し方に合った場所に情報を載せることが採用成功への近道になります。

人材不足を解消する!Indeedで応募数を増やす3つのポイント

Indeedを効果的に活用するためには、以下のポイントを押さえましょう。

若者が求める情報を記載する

若い世代が建設業界を敬遠する理由は何か——

厚生労働省の「雇用管理現状把握実態調査(平成24年度)」によると、若年層の離職理由として、以下のような点が挙げられています。

【建設業】若者の離職理由(主なもの)

  1. 雇用が不安定である
  2. 遠方の作業が多い
  3. 休みが取りづらい
  4. 労働に対して賃金が低い
  5. 作業に危険が伴う 
  6. ひと月の仕事量によって賃金額が変動する 
  7. 将来のキャリアアップの道筋が描けない

(参考:国土交通省「建設業の働き方として目指していくべき方向性」)

このように、働く上での不安や不満が、建設業を離れる要因になっていることがわかります。

では、こうした不安を持つ求職者に対して、どのように情報を伝えれば「ここでなら働けそう」と思ってもらえるのか。ポイントは、自社での働き方や制度を具体的に説明し、不安を払拭することです。

たとえば、「完全週休2日制ではないため、休みが少なく見えてしまう」とお悩みの場合でも、次のような伝え方ができます。

  • 夏季休暇・年末年始・GWなど、長期休暇の取得実績を具体的に記載する
  • 有給が取りやすい環境」「ワークライフバランス重視といった姿勢を伝える
  • 休日出勤がある場合は、頻度や代休制度について丁寧に説明する

また、他にも離職理由に対して以下のような情報を補うことが有効です。

  • 「雇用が不安定」と思われがち ⇒ 「創業◯年の安定企業」「月給制で安定した収入」などをアピール
  • 「遠方の作業が多い」 ⇒ 主な現場エリア出張の有無・頻度を明記する
  • 「賃金が低い」 ⇒ 昇給・手当・評価制度の内容を分かりやすく提示する
  • 「キャリアアップが見えない」 ⇒ 将来的な役職や資格取得支援などの育成制度を紹介する

正直、今の制度ではアピールできる点が少ない…という場合もあるかもしれません。

しかし、何も書かれていなければ、求職者は「他社より条件が悪い」と感じてしまいます

可能な範囲で制度を見直すことも視野に入れながら、若い世代が気にするポイントにはできる限り情報を載せることが、応募の第一歩につながります。

「検索される求人」にするためのキーワードの工夫

求人情報を出しても、なかなか応募が来ない…。

その原因の一つに、「求職者が検索しても、自社の求人が表示されていない」という可能性があります。

Indeedでは、求職者が職種や条件などの「キーワード」を使って検索するのが一般的です。つまり、検索されやすいキーワードを求人原稿に適切に盛り込むことが、応募数を左右する重要なポイントになります。

具体的に盛り込むべきキーワード≫

  • 職種名はできるだけ具体的に
      → たとえば「作業員」だけでなく、「重機オペレーター」「外構工事スタッフ」「舗装工事スタッフ」など、具体的な業務内容を記載しましょう。
  • 見出し(キャッチコピー)で目を引く言葉を
     → 「未経験歓迎」「月給30万円以上」「年間休日120日以上」など、求職者が魅力を感じる言葉を取り入れることで、クリック率が高まります。
  • 本文にも検索されやすい言葉を自然に入れる
     → 求職者がよく検索するキーワードを、仕事内容や待遇の説明にしっかり盛り込みましょう。

≪キーワードの調べ方・参考情報≫

より効果的なキーワードを選ぶには、Indeedのアナリティクス機能「採用市場レポート」が便利です。こちらでは、地域や職種ごとの「クリック数が多いキーワード」を確認することができます。

また、Indeedアプリの画面下にある💡マークの「発見」タブをタップすると、「人気の特徴・こだわりから探そう」といった求職者視点の条件が表示されます。こちらもキーワードのヒントになります。

ただし、人気キーワードを詰め込むだけでは逆効果です。あくまで「自社に来てほしい人材は、どんな言葉で検索するだろうか?」という視点を忘れずに、自然な形でキーワードを取り入れることが大切です。

キーワード選びのコツは、以下のコラムでも詳しく解説しています。
 ぜひ、併せて参考にしてみてください。

写真で職場の魅力を伝える

求人を見た求職者が「応募してみよう」と思うきっかけの一つが、職場の雰囲気が“見えるかどうか”です。

Indeedでは、求人ページに写真を掲載することができるため、文章では伝わりにくい部分を、視覚的にアピールすることができます

特に建設業では、現場の迫力やチームの雰囲気など、写真でしか伝わらない魅力がたくさんあります

 以下のような写真を意識して掲載すると、求職者の印象が大きく変わります。

求職者の心を動かす写真の例≫

  • スケール感のある仕事風景
     → 大型重機を使った施工や、街づくりに関わる現場など、やりがいの伝わるシーンを撮影しましょう。
  • 安全対策をしっかり行っている様子
     → ヘルメットや安全帯を着けて作業する姿、安全教育の研修風景などを通して、「安心して働ける職場」であることを伝えられます。
  • 社員の笑顔や交流の様子
     → 職場の人間関係は応募の決め手にもなります。現場での笑顔や休憩中の一コマなど、自然な雰囲気が伝わる写真が効果的です。

≪写真には一言コメントを添えるのがポイント≫

写真だけでなく、短い説明文を入れることで、より伝わりやすくなります
たとえば…

  • 「街のランドマークを手がける、やりがいのある仕事です」
  • 「最新の重機を導入、安全性と作業効率を両立しています」
  • 「社員の資格取得を全力でサポート。未経験から一人前へ!」

文章だけでは伝わらない会社の魅力は、写真で補うことができます。

「安心して働けそう」「雰囲気が良さそう」そんな印象を持ってもらえるよう、写真の力を上手に活かしていきましょう。

人材確保のために、制度とサポートの見直しを

求人広告を出すだけでは、なかなか人材は集まりません。安定的に人を確保していくには、「この会社なら長く働けそうだ」と思ってもらえる環境づくりも欠かせません。ここでは、制度面・支援体制の整備について、今すぐ取り組める具体策をご紹介します。

「3K」のイメージを変える取り組みを

建設業界は「きつい・汚い・危険」という3Kのイメージが根強く、これが若年層の敬遠理由にもなっています。だからこそ、自社での取り組みをしっかり発信することが大切です。

たとえば以下のような情報発信が効果的です:

  • 会社のWebサイトやSNSで「働き方改革」「安全対策」「現場の雰囲気」などを紹介
  • 職場見学会や体験会を通して、実際の現場を見てもらう機会をつくる

リアルな情報を発信することで、求職者も「ここは少し違うかもしれない」と感じてくれるはずです。

キャリアの見通しを立てやすくする「キャリアパス制度」

若手人材の多くは、「この先どんな働き方・成長ができるか」を重視しています。そこで効果的なのが、具体的なキャリアの道筋を示すことです。

たとえば、

  • 【1年目】作業員
  • 【2年目】重機オペレーター資格を取得
  • 【5年目】現場リーダーに昇格
  • 【10年目】管理職へ

といったステップに加え、年収例や昇給・昇格のタイミングも記載すると、将来像をよりリアルに描いてもらいやすくなります。

社内にモデルとなる社員がいれば、その実例をもとに紹介するのも有効です。

働きやすさを感じてもらえる福利厚生と休日制度

建設業は「休みが少ない」「長時間労働」と思われがちですが、少しずつ環境改善を進める企業も増えています。

福利厚生や休日制度の改善事例として、以下のような取り組みが挙げられます。

  • 週休2日制の導入:完全でなくても、改善への姿勢を伝えるだけでも有効。
  • 有給取得の促進:取得率向上のためのルール整備や、リフレッシュ休暇の導入。
  • 退職金制度・企業年金:長く働ける環境を整え、定着率向上を図る。
  • 住宅手当・通勤手当の充実:遠方からの人材確保にも有効。

もちろん、休日や労働時間の問題は、現実問題すぐに改善するのは難しいでしょう。ただ、ワークライフバランスを重視する若者が多いのも事実。少しずつでも働きやすい環境を整えることで、求職者の関心を高めていけるでしょう。

若手・未経験者が定着しやすい体制づくり

建設業は経験者が優遇される傾向がありますが、若手や未経験者を積極的に採用することで、将来的な人材不足を解消できます。そのために、以下のような支援策が効果的です。

  • インターンシップの導入学生や未経験者向けの体験プログラムを用意し、業界への理解を深める。
  • メンター制度の導入:未経験者に対して、先輩社員が指導しながら成長をサポート
  • 採用後のフォローアップ:定期面談やキャリア相談を行い、離職率を下げる。

若手・未経験者の採用を強化し、長く働いてもらうための環境を整えることが、持続的な人材確保につながります。

まとめ

建設業界において「求人を出しても応募が来ない」という悩みは深刻です。少子高齢化や3K(きつい・汚い・危険)といったイメージの影響もあり、若年層の応募が減少傾向にあります。しかし、Indeedを活用することで、求人の露出を高め、求職者に魅力を伝えることが可能です。

ポイントは、 「求職者が知りたい情報を適切に伝えること」 です。労働条件やキャリアパスを明確にし、検索されやすいキーワードを意識しながら求人を作成することで、応募率を高められます。また、写真を活用して職場の雰囲気を伝えることで、応募のハードルを下げる効果も期待できます。

さらに、人材確保には 制度や環境の整備 も重要です。3Kのイメージ改善、キャリアパスの明確化、福利厚生の充実、未経験者向けのサポート制度を導入することで、長期的に人材を確保しやすくなります。

Indeedを上手に活用し、求職者の目線に立った求人情報を発信しながら、働きやすい環境を整えることが、人材確保の成功につながります。今すぐ、自社の求人情報を見直し、改善に取り組んでみましょう。

それでも「自社に合った効果的な求人の作り方が分からない」という場合は、お気軽にフォスターまでご相談ください。御社の特色を丁寧にヒアリングし、応募数アップに向けた施策を一緒に考えさせていただきます。

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