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Indeed(インディード)のクリック率とは?
Indeed(インディード)に掲載中の求人がどれだけクリックされたか、その割合を示すのがクリック率です(「CTR:Click Through Rate」と表記されることもあります)。
たとえば、自社の求人が100回表示され、そのうち10回クリックされた場合、クリック率は10%となります。「クリック率が高い=求人に興味を持っている人が多い」といえます。
クリック率が重要な理由…上がるとどうなる?
クリック率が上がることには、企業にとってさまざまなメリットがあります。
クリック率が上がることによるメリット
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優秀な人材との出会いの機会が増える
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採用期間の短縮
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採用コストの削減
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ブランドイメージの向上
クリック率が上がれば応募数も増え、自社が求める人材を獲得できる可能性は高まります。
クリック率の見方と計算方法
Indeed(インディード)に掲載している求人のクリック率について、確認方法を見ていきましょう。
クリック率の見方
クリック率は、Indeed(インディード)の管理画面から確認できます(2025年4月現在)。

まず、管理画面にログインして「アナリティクス(1)」を選択します。次に、「求人とキャンペーン(2)」から「概要」をクリック。最後に「期間(3)」を指定することで、その期間のクリック率を確認できます(2025年4月現在)。
また、「求人とキャンペーン」から「詳細レポート(4)」を選択すると、「指標の推移(5)」も確認できます。指定した期間のクリック率の推移を確認したり、クリック率と他の指標を比較できたりします。

たとえば、「クリック率(CTR)(6)」「応募開始率(ASR)(7)」の指標を選択すると、自社の求人をクリックした求職者のうち、どのくらいの割合が応募開始したのかがわかります。
求職者の反応を確認することで、「魅力的な求人」と思ってもらえたかどうかがわかります。たとえば、クリック率は高いのに応募数が少ないとしたら、募集要項がイマイチ刺さっていない可能性が考えられます。この場合、「タイトル(職種名)」と写真はそのままで、募集要項のみ見直してみましょう。
Indeed(インディード)は、求人を1度出して終わりではありません。求職者の反応を見て求人を改善していきながら、「クリック率は上がったか?」「クリック率と他の指標をくらべて改善の余地はあるか?」をその都度確認できます。
クリック率の計算方法
クリック率の計算方法は「クリック数÷表示回数×100」です。たとえば、求人が1000回表示され、そのうち5回クリックされた場合、クリック率は0.5%となります。
クリック率の相場と平均はどのくらい?
どのくらいのクリック率があればいいのか、気になるところですよね。クリック率は業界、職種、エリアなどによって変わるもので、じつは明確な指標はありません。そこで、クリック率の多い・少ないを判断する目安として知っておきたいのが、相場と平均値です。
業界・職種別クリック率の相場
繰り返しになりますが、クリック率は〇%あればいいと一概にいえるものではありません。ここでは、業界・職種別の傾向をざっくり押さえておきましょう。
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飲食・サービス業
求人件数が比較的多いことから競争も激しく、クリック率は3~5%程度です。ただ、給与などの勤務条件について明確に書かれている場合、クリック率が上がることもあります。
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オフィスワーク・事務職
人気職種のため、クリック率は5~8%と高めの傾向にあります。仕事内容や福利厚生を具体的に書くことで、クリック率の上昇につながります。
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技術・専門職
エンジニアや医療関係など、専門性が高い職種は応募者層が限られることから、クリック率は2~4%とやや低めの傾向です。ただ、必要なスキルや仕事内容をくわしく書くことで、クリック率は上げられます。
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販売・接客業
地元の小規模な求人が多く、クリック率は3~6%程度です。写真を掲載するなどして、店舗の雰囲気を伝えると効果的です。
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製造業
現場作業員やラインスタッフの求人が中心で応募者層が限られることから、クリック率は2~5%程度です。ただ、職場環境や勤務時間についての具体的な情報を盛り込むことで、クリック率の上昇が期待できます。
クリック率の平均
Indeed(インディード)全体での平均クリック率は、時期や検索キーワードなどによって 変わりますが、一般的には3~5%程度とされています。ただ、これはあくまで全体の平均です。「自社の求人は人気職種なのか?」「地域の競争率はどのくらい?」という視点を踏まえたうえで、参考程度にしましょう。
ちなみに弊社では、5%以上のクリック率を合格ラインと判断しています。もしクリック率は5%以上あるのに応募が来ない場合、求人内容がくわしく書かれていないなど、クリック率以外のところに問題があると考えられます。クリック率は、自社の求人のどこを改善したらいいかを分析するためのヒントになります。
クリック率を上げるコツ
ここからは、クリック率を上げるコツを4つ紹介します。
求人情報を魅力的に!
クリック率を上げる最大のコツは、求人情報を魅力的にすること。求人一覧をザーッと流し見している求職者の目に留まる求人にするため、工夫したいポイントを6つ紹介します。
求人情報を魅力的にする
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関連キーワードを入れる
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クリックしたくなる「タイトル(職種名)」「キャッチコピー」
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詳細な勤務地情報
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給与情報は下限〜上限額を記載
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仕事内容をくわしく書く
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目を引く写真を入れる
関連キーワードを入れる
まず、求職者が検索しそうなキーワードを意識し、そのキーワードを求人の「タイトル(職種名)」「求人内容」に盛り込みます。求職者は職種名だけでなく、「残業なし」などの条件や「PCスキル」などの仕事に活かせる能力・資格から仕事探しをしています。もしキーワードが求人に入っていなければ、検索結果一覧に表示されることさえ難しくなってしまいます。
◆関連キーワードの例:
- 「製造」「軽作業」「工場勤務」
- 「未経験歓迎」「日勤のみ」「週休二日制」
- 「高時給」「交通費全額支給」「正社員登用あり」
その際、キーワードを不自然に詰め込まないように気をつけましょう。あくまで自然な文脈で盛り込むことが大切です。
そこで、盛り込むキーワードのヒントになるのが、Indeed(インディード)のアプリから見られる「人気の特徴・こだわりから探そう!」です。そこのキーワード一覧を参考に、ただ自社の魅力やアピールしたいことを盛り込むのではなく、自社が求める人材を明確にしたうえで、そのターゲットはどんなキーワードで検索するのかを考えてみましょう。
「人気の特徴・こだわりから探そう!」で見るキーワードの例:

クリックしたくなる「タイトル(職種名)」「キャッチコピー」
求人の「タイトル(職種名)」「キャッチコピー」は、自社の第一印象を決定づけるもの。求職者に検索されやすいキーワードを盛り込み、自社ならではの魅力がひと目で伝わるようにしましょう。

Indeed(インディード)では 、「タイトル(職種名)」は極力シンプルに、仕事内容がしっかり伝わる表記にすることを推奨しています。実際、「タイトル(職種名)」に仕事内容やメリットをわかりやすく入れることで、求職者の興味を引きやすくなります。
ちなみに、「スポンサー求人(有料オプション)」では「タイトル(職種名)」に職種名以外の情報を入れられることもありますが、無料掲載では純粋に「職種名」のみとなります。
◆「タイトル(職種名)」の例:
❌「工場スタッフ募集」
✅「未経験歓迎!日勤のみの軽作業スタッフ募集(土日休み)」
「キャッチコピー」には、「タイトル(職種名)」に収まらないメリットを入れてアピールしましょう。
あくまで目的は、自社にマッチする人材に自社を見つけてもらい、応募につなげること。自社と関係がない仕事内容やメリットを盛り込んでクリック率が上がったとしても、何の意味もありません。
詳細な勤務地情報
Indeed(インディード)の検索結果一覧に表示される「勤務地情報」も大切です。求職者が知りたいのは、都道府県・市町村だけでなく、よりくわしい勤務地情報になります。
たとえば、勤務地が静岡県内の場合、「静岡県」だけでは広すぎます。通勤しやすいエリアに絞って求人検索している求職者からは、スルーされてしまうでしょう。「静岡県 浜松市 中央区 ○○駅」のようにピンポイントで書くことで、クリックされやすくなります。また、複数店舗で同時に募集している場合、店舗(地域)ごとに求人を分けることで、その中の1つの店舗周辺で仕事探しをしていた求職者から応募がきたケースもあります。
給与情報は下限~上限額を記載
求人に記載する給与は、「下限~上限額」とすることがポイントです。たとえば「月給25万円~」とした場合、Indeed(インディード)の検索結果では「月給25万円」と表示されます。上限額がなければ、「~」が省略される仕様になっているからです。
一方、「月給25~35万円」とした場合はそのまま表示されます。給与に幅を持たせることで、経験者は「自分の経験を給与に反映してくれるかもしれない」と受けとります。「経験者歓迎」の求人の場合は特に、上限額を必ず記載するようにしましょう。
仕事内容をくわしく書く
求人に盛り込むキーワードの質・量を高めることで、クリック率は上げられます。仕事内容をくわしく書くことで、その仕事と関連性が高いキーワードが自然と盛り込まれていき、その求人が表示されやすくなるからです。
また、求職者はさまざまな条件から仕事探しをしていますが、「どんな仕事なのか」は特に大切な判断基準となります。仕事内容や1日の流れをくわしく書くことで、求職者は自分に合う仕事かどうかを判断できる→応募率が上がる→求人が上位表示されやすくなる→クリック率が上がることになります。

◆仕事内容の書き方の例:
- 「ライン作業で製品の検品・梱包を行います。重量物の扱いはありません」
- 「製造機械の操作やメンテナンス補助を担当していただきます(未経験でも簡単な作業からスタート)」
未経験者を対象にした求人の場合、安心感につなげるために「研修制度」「サポート体制」などについても明記すると効果的です。
求人を見た求職者に好印象を抱いてもらえたら、「保存」ボタンをタップしてもらえるかもしれません。「保存」の数が増える→求人に「超人気」マークがつく→クリック率が上がるという、さらなる好循環が生まれます。
求人がクリックしてもらいやすくなる「超人気」「人気」マークについては、こちらの記事で紹介しています。
Indeed(インディード) の超人気マークとは?採用担当者が押さえておきたい表示基準と活用法
目を引く写真を入れる
求人に写真を入れることで、文字だけでは伝わりづらい雰囲気を視覚的に届けられます。従業員が笑顔で写っているなど、自分たちの職場の雰囲気がにじみでているものが効果的です。
◆写真の例:
- 清潔で広々とした工場内の作業スペース
- 従業員が真剣な表情で取り組んでいる作業風景
- ミーティングやランチタイムのなごやかな場面
プロが撮影した写真である必要はありませんが、清潔感があり、親近感が湧く写真を選びましょう。求める人材の年齢層に近い従業員の写真にするなど、ターゲットに合わせて被写体を決めるのもいいです。
「スポンサー求人(有料オプション)」を使ってみる
Indeed(インディード)には、「スポンサー求人(有料オプション)」という、いわゆる有料掲載もあります。
そもそも求人が上位表示されなければ、クリックはもちろん、求職者に見つけてもらうことさえ難しくなります。有料掲載を選択した場合、求人が検索結果で上位表示され、求職者の目に留まりやすくなることから、クリック率が低い場合に検討する価値はあるでしょう。
Indeed(インディード)の有料掲載の料金体系は、クリック課金型です。1クリックあたりの金額が高いほど、上位表示されやすい仕組みになっています。
上位表示の仕組みについては、こちらの記事で紹介しています。
Indeed(インディード)で求人を上位表示させるテクニックとは【採用担当者必見!】
応募者とのやりとりをこまめに
応募者に積極的に返信することで、求人に「高返信率」と表示されます。「高返信率」を見た求職者は、「対応がしっかりしてそうだな」と好印象を抱くものです。一方、勇気を出して応募したのに企業からの反応がなければ、不信感が生まれてモチベーションは低下します。応募者第一の対応を心がけましょう。
定期的に見直す
前半にも出てきましたが、自社の求人のクリック率はIndeed(インディード)の管理画面から確認できます。思うようなクリック率でなければ、求人をブラッシュアップしていきたいところです。
たとえば、表示回数は多いのにクリック率が低い場合、求人は見られているのにクリックに至っていない=求職者の目に「魅力的な求人として映っていない」ということになります。この場合、「タイトル(職種名)」や写真など、くわしい求人情報に入る手前の部分を改善し、クリック率の変化を見ます。
一方、表示回数が少なくてクリック率も低い場合、まずは表示回数を増やしていきましょう。有料掲載に切り替えたり、求職者が検索しそうなキーワードを盛り込んだりして変化を見ます。
また、更新日が新しい求人が上位表示される仕組みもあり、求人内容を定期的に更新することが大切です。競合他社の求人をチェックし、自社の求人がより魅力的に見える工夫をしていきましょう。
「自社の求人のどこが問題なのかわからない……」という方は、弊社までお気軽にご相談ください。貴社の特色を理解するところからはじめ、どこをどう改善したらいいのか、どうしたらクリック率と応募率が上がるのか、ぜひ一緒に考えてさせていただければと思います。
まとめ
Indeed(インディード)で応募数を増やすには、求人のクリック率を上げることが大切です。クリック率を上げるために、次の4つのコツ を覚えておきましょう。
まとめ
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求人情報を魅力的にする:わかりやすい職種名、具体的な仕事内容、関連キーワード、目を引く写真を入れ、求職者の興味を引きつける。
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有料オプションを使う:より多くの求職者に見てもらいやすくなる「スポンサー求人(有料オプション)」に切り替え、活用する。
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応募者とのやりとりを大切にする:応募者に積極的に返信する。
質問に丁寧に答え、応募意欲を高める。 -
求人を定期的に見直す:管理画面から求人のクリック率を確認し、状況に合わせて内容を定期的に見直しながら、クリック率の変化を見る。
これらを組み合わせることで、Indeed(インディード)の求人効果の最大化につながります。